師走に入り、脈診プラクティショナーの皆さんとの忘年会。

 

こんなにも素晴らしき仲間と呼べる人たちとの出逢えたことを、
心から喜んでいます。

15284061_1231613723586069_5881488271989408364_n

 

ヘンタイはヘンタイであると認識しておかないと、
これが当たり前になってしまえば、
人にも求めすぎて心苦しくなることもあるだろう。

だけど、一方で、
こんなのが当たり前の社会になっていけばいいとも思う。

Be the change, what you want to see in the world.
見たいと思う世界の変化に、あなた自身がなりなさい。
(Mahatma Gandhi)

 

 

僕は、主業である治療家としては、
医者や治療家が必要とされなくなる世の中になればいいと、
本気で思っている。

病院や治療院が乱立していき
病人が増えることを求める社会というのは、
どこかが間違っている。

だからといって、いきなりゼロを目指すのも現実的ではない。

ならばせめて、自分が生きている間に、
病院・治療院と呼ばれるところが半減すればいいと願っている。

そのために、セルフケアの習慣は不可欠なもの。

そのひとつが脈診かもしれない。

治療家の世界では「脈診十年」といって、
かなりの習熟が必要なものとされている。

それは、レントゲンやらなんやらの検査器具のない領域で
人さまを診断治療するためには必要な技術なのだから。

だけど、セルフケアとその延長線上ということで考えれば、
そこまで細かい知識も技術も必要のないものだと思う。

あくまでもセルフケアとして、
たとえば、なんかしんどいなと感じたときに、
自分の脈に触れてみて、
「あぁ、疲れが溜まってんな」
たとえば、お母さんがお子さんの脈に触れてみて、
「風邪ひいたかな、休ませよう」
そう判断できる人が増えていったら、どうだろう。

自分にも、人にも、
かなり優しい社会になるんじゃないだろうか。

そうなれば、病院も治療院も半数が必要とされなくなるのは当然の流れだろう。

脈診といえば、
鍼灸治療家の専売特許のように伝わってきたものである。

けれど、それがいまや、
脈診のできない鍼灸師が増えていく。

医術として、貴重な遺産であるはずが
このままでは衰退の一途を辿ってしまう。

一方で、
脈診に関する本なんて、ジュンク堂にでも行けば何冊も売ってるし、
鍼灸師でなくても、その気になれば学べる時代に入っている。

そんな時代背景があるからこそ、
僕なんかにも、お伝えさせていただく機会がいただけるようになったと言える。

鍼灸師が、鍼灸師ではない人のために、
治療としてでなくセルフケアに活かせる部分にフォーカスしたものを、
その知識と技術を学ぼうとしてくれる人たちがいる。

これはとても有難いことだと思う。

鍼灸師が、鍼灸師でない人に、伝える。
それを受けた人が、その先の人たちに、伝える。
そしてそれを受けた人がまた、その先の人たちに伝える。

そうやって、文化として育まれていくものになると思う。

やがて、それが文化として定着する頃には、
一億総半病人社会なんかではいられなくなるし、
本気で、病院・治療院の半数はなくなっていることだろう。

いま、このタイミングで出逢えた人たちは、
きっと似たような未来を描ける人たちなのだと思っている。

 

 

そんな人たちは、まぎれもなくヘンタイたちだ。
出逢いに、再会に、
心から、ありがとう。

脈診プラクティショナー講座、次の3期は1月開講予定です。

近いうちに募集が始まりますので、チェックしておいてくださいね。