日本選手権の全日程が終わり、
世界選手権の代表選手の内定が発表されましたね。

僕が注目してた、山縣亮太選手は、
見事に代表から漏れました。

おめでとう!

これは、皮肉でもなんでもなく、本気でそう思う。

番組内での解説でも、
スポーツ新聞も、
どこも、誰も、触れてないから、
僕から言っておきましょう。

(誰も聞いてへん、て?)

山縣くんの、直前練習の公開動画から、
ずっと注目していました。

スタートからの、一歩目の踏み出し。

これは、相当そこを意識して仕上げてきてたはずです。

そして、シークレットウェポンとして、
仕上がりつつあった。

かなりの覚悟でもって本番に臨んできた姿が見て取れます。

予選の山縣くんの走りは、
久しぶりのレースということで、
まずは「100m」という距離を
きちんと走れることを確認しただけです。

そして、準決勝。
彼は、シークレットウェポンにトライします。

リアクションタイムこそ、
彼にしてはズバ抜けて速かったわけではないけど、
一歩目の接地が、誰よりも速い。

いや、むしろ速すぎたんですね。

その勢いが強すぎて、
三歩目で、つんのめり気味になり、
コケそうになったので

四歩目ではブレーキをかけています。

そして、体が浮き上がってしまった。

そこからはまったく加速スピードが乗ってきませんでした。

それでも、10秒31で走ってます。

恐るべき潜在能力です。

この準決勝のレース、
僕が解説してお見せしたいのですが、
サイト上からは消えてしまってます。
(別に、聞きたない、て?)

http://www.jaaf.or.jp/jch/101/

翌日の決勝なんですけどね、
これは仕方ない。

スタートでつんのめった経験するとね、
ビビるんです。

あれ、本気で怖いですから。

とてもじゃないが、思い切り踏み出せない。

さすがの彼も、翌日にそこを修正はできなかったのでしょう。

それは、本当に仕方のないこと。

でね、世界選手権の代表から外されたわけですよ。

おかげでね、彼は、代表の重圧から解放されて、
今シーズン、このスタートの踏み出しを、仕上げることでしょう。

のびのびと自分のペースで仕上げていけばいい。

それで秋には、9秒台出すと思いますよ。

と、勝手なコメントでした。

よくぞ最後までつきあってくれました。

ありがとう!!