鍼しなくても、治る方法はある。
だけど、鍼することで、早くに治る。
治療家は、普段やってることよりも、
ちょっと厳しいことをやってみる。
それが習慣化できれば、
成長なんて、意識することでもないのかも知れない。
月曜日の朝、起きたら足が痛かった。
立ち上がって、トイレに行くのすら苦痛。
前日の日曜日に、トラックで久しぶりに走ってきたから、
傷めちゃったみたい。
チャーンス!!
こんなん、自分で鍼したら、
痛みなくなるのん、わかりきってる。
だったら、鍼せずに、どうやって治そうか?
そもそも、足の指の付け根の裏側のところにこういう痛みが来るということは、
後ろ足(蹴り足)が、残ってる。
足が流れてるということね。
そこまでわかってたら、歩きながら治す方法が、きっとある。
ってことで、月・火・水と、
さんざんやりましたがな。
途中、余計に痛みが増し、
グァングァンしてきて、
足が千切れるんちゃうかと思うくらいになったり。
そんなんが何度かありながら…。
そして、今朝、起きたら。
どないもない。
まったくの、元通り。
今日から、また走れるでしょう。
決まり切ってること、
わかりきってること、
んなもん、やったって、しょーもない。
面白くないねん。
遡ること、10年近く前。
同じような痛みに苦しんだことがある。
そのときは、
里芋湿布したら楽になるのはわかってる、
だからこそ、鍼一本でどこまでできるか、
とことんやったろうやないか。
そう思って実行したから、いまがある。
そして、今回、
鍼したら楽になるのは当たり前、
だから動きでどこまでとれるか、
やったろうやないか。
またひとつ、答えが見つかった。
鍼したら楽になるのはわかってる、って
言い切れる時点で、ステージひとつ上がってるしね。
当たり前すぎて、普段は意識もしなかったけど。
鍼しなくても、治る方法はある。
だけど、鍼することで、早くに治る。
治療家にとって、
自分がケガしたり不調を抱えるときというのは、
最大のチャンス。
普段やってることよりも、
ちょっと厳しいことをやってみる。
治してしまうなんて、もったいない。