2016年8月27日から28日にかけて、
「ダイアログの場のつくり方」の学び。
思いがけない偶然が重なって、
土曜日の夕方からスタートしてのダイアログ合宿となった。
おかげで土曜日の昼間は、
ぶらり途中下車の旅をすることになったわけだけれど、
それはそれでとても必要なことだったと思う。
きっと僕にとっては、
一旦日常から離れるために必要な儀式というか、
それだけの時間と行動をもってして、
はじめて今回の学びへとつながることがあったのだろう。
いわば、ウォーミングアップの時間。
さて、ファシリテーターのユタは、
人とダイアログしていきながら移動する旅人。
ともに学ぶことになった恵子さんは、
企業研修もするプロの講師。
そして、僕自身、
治療家でありながらセミナー講師もさせていただいている。
僕にとってはファシリテーションの学びについては
とても大切なものだと考えている。
カウンセリングやコーチングというのは、
どうしても関係性を重視するし、
なによりもリードする側の意図が入ってしまうもの。
インストラクションは、専門分野を伝える上では必要だけれど、
インストラクターが何を話すかに注力しがち。
参加者が何を持ち帰るかの視点が反映されるかどうかが、
その場次第でもある。
なので、参加者が講座を終えて帰るときに
「もっと勉強しないと…」って、
しんどくなって帰るようではどうかと思う。
世の中、意図的にこれを仕掛けてるところもあるけれど。
結局は、インストラクターの自己満足に終わってしまう。
僕は、ちがっていたいと思うわけ。
講師である僕が何を話すかではなく、
参加された人たちが何を持ち帰ってくれるか。
最大の悩みどころといってもよい。
ファシリテーションとは、場を促すこと。
気づきを促すこと。
楽になってもらうこと。
相手を信頼し、
自分を信頼し、
場を信頼する。
そのために必要な場づくりの要素。
これまでにも学んできたし、
ユタとも何度もダイアログを重ねてきたけれど、
今回はまた学びが深かった。
ユタと、恵子さんと、僕の3人。
みんなが共通して根っこに持ってる想いが、
「人を元気にする人を元気にする」ということ。
いま、目の前にいる人だけじゃなくて、
その人の背景やその先にまで想像しながら
人と接してきているということ。
3人それぞれのフィールドはまったく異なるのに、
根っこが同じなんて、とても不思議な感じがしたけれど、
とても居心地が良かった。
思いやりと想像力。
そして、感謝の気持ち。
どこにいても同じなんだな。
そこから紡ぎ出されたキーワード。
矛盾。
両極。
解放。
必要なタイミングに、
必要な人が集まることで、
適切な場が生まれる。
貴重な学びと、心地よい時間を、ありがとう。
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