五輪も佳境。
どんな結果であっても、好不調の波はある。
そして、金メダル以外は、一度は負けたことになる。
そこには、きっといろんな声が届くだろう。
コーチからは競技中の反省点を指摘され、
メンタル・コーチからは心構えの指摘があり、
栄養士からは食事の摂り方のチェックがあり、
治療家からは姿勢についての指摘があるだろう。
当の本人としては、どれだけ自分と向き合えるかが大事。
これはどんなことにも言えること。
良い人になり、人の意見に耳を傾けすぎないこと。
ときには徹底的に無視してみる。
良い意味でのふてぶてしさも必要。
自分の問題は、自分にしか解決できない。
どんなに苦しくても、どれだけもがいても、
自分でくぐり抜けるしかない。
なにが欠けているか、なにが本当に必要か。
一つのことに絞り込んでみる。
なにかを選択できなければ、なにかに集中することもできない。
だから自分で導き出すしかない。
なにか一つ、最も大切なもの以外を諦めてみる。
そして、そのひとつのことに集中する。
何度も何度も反復してみる。
一意専心。
他のことに心が迷ったりせずに、
ただひたすら、一つ決めた目的のためだけに、
心と体を集中させる。
ひとつのことに集中して取り組むことで、
自分の軸がしっかりしてくる。
自分軸ができてくると、人に振り回されなくなる。
人のせいにすることがなくなってくる。
自分のなかにある自由を守ることができるのは、
自分でしかない。